ブレインパッドとTimeTechnologies、生成AI用いた「カンバセーショナル・コマースサービス」を共同開発

2023.06.28

プレスリリース

 株式会社ブレインパッドと連結子会社の株式会社TimeTechnologiesは、生成AI(*1)を用いてLINEなどのメッセージングアプリやチャットアプリ、Webサイト上でのチャット機能においてユーザーとの対話を促す「カンバセーショナル・コマースサービス」のα版(アルファ版)を開発したことを発表いたします。

 また、両社は、生成AIおよび大規模言語モデル(LLM、*2)が持つさまざまな利点を活かして機能拡充するβ版(ベータ版)の開発を進めており、このβ版開発のパイロットプロジェクトに参加いただけるクライアントの募集を開始することも決定いたしました。

■このたび開発した「カンバセーショナル・コマースサービス」α版の動作イメージ
https://youtube.com/shorts/7D0ySWHawRM

 この「カンバセーショナル・コマースサービス」のα版は、米・Open AI社が開発した「ChatGPT(*3)」を用いて開発されており、ブレインパッドのデータサイエンティストがモデルのチューニングおよびカスタマイズを担当しています。
 また、このα版の開発にご協力いただいた大人向けアパレルブランドを展開する株式会社DoCLASSE(株式会社ドゥクラッセ、東京都世田谷区) 様からは、次のようなお声をいただいております。

■株式会社DoCLASSE ダイレクトマーケティング部長 福島 博和様のコメント
 生成AIによるオンライン接客の進化は、従来までのルールベースで定められたシナリオの中で応対する自動チャットとは異なる新時代の接客と体験価値をお客様にご提供できると考えています。
 お客様のニーズに耳を傾け、対話し、プラスアルファの情報提供まで行うOne to Oneの接客をAIが担う時代がすぐ近くまで来ている、とCコマースに大きな期待を寄せています。

■β版の開発に向けて、パイロットプロジェクトに参加いただけるクライアント(限定3社)を募集開始!
 パイロットプロジェクトへの参加をご希望される企業様は、こちらの応募フォームよりお申し込みください。
 パイロットプロジェクトへの応募フォーム
 ご参加申込期限:2023年8月31日(木)23:59まで

(お申し込みにあたってご留意いただきたい事項)
・パイロットプロジェクトへのご参加は、限定3社までとさせていただきます。お申し込みいただいた全ての企業様へβ版のご提供をお約束するものではありませんので、予めご了承ください。
・弊社都合によりご参加をお断りさせていただく場合がございますので、予めご了承ください。
・同業他社からのお申し込みはご遠慮いただいております。
・パイロットプロジェクトは、事前予告なく変更または終了する場合がありますので、予めご了承ください。

■β版以降の開発構想について
 一般的なAIチャットボットには形式的・事務的な応答しかできないものが多い中、ブレインパッドとTimeTechnologiesが共同開発する「カンバセーショナル・コマースサービス」は、接客品質を向上させることにこだわり、すでにα版においても、事前に取り込んだクライアント様のデータ(商品データベースなど)から購入予算の範囲内で具体的な商品を推奨する機能の開発などを進めております(上記動画を参照)。
 さらに今後は、生成AIの持つ力を最大限に活かして、接客対応のみならず、新商品の開発のために過去の問い合わせ履歴を要約する、メッセージ配信文面の自動生成を行うなど、クライアント企業様の事業成長や業務改善に直結するようなサービスを開発し、ビジネス現場での活用価値が感じられるレベルにまで機能開発を続けてまいります。

 両社は、ブレインパッドのPurpose「データ活⽤の促進を通じて持続可能な未来をつくる」、そしてTimeTechnologiesの経営理念「We Make Time -テクノロジーを用いて人々に時間を取り戻す-」の実現に向け、日々進化するさまざまなテクノロジーを実用的な形に転換し、日本のデジタル競争力の強化に貢献してまいります。


(参考)「カンバセーショナル・コマース」について
 「カンバセーショナル・コマース(Conversational Commerce)」とは、メッセージングアプリ、チャットアプリやWebサイト、音声チャネルなどを通してユーザーと対話をしながら購買行動を促す、対話型コマースのことです。
 世界の「カンバセーショナル・コマース市場」は生成AIの登場により急速に拡大しており、2023年は251億ドル(約3.5兆円)に達する(*4)と言われております。一方、今後の人口減少が見込まれる日本においては、小売店舗等における商品販売職種の労働力人口が2030年に40.2万人不足するとされており(*5)、労働力不足解消の一手としてAIの活用に対する期待が高まっております。


(*1)「生成AI(ジェネレーティブAI)」とは、画像、文章、音声、プログラムコード、構造化データなど、さまざまなコンテンツを生成することができる人工知能のこと。大量のデータを学習した学習モデルにより、人間が作成するようなコンテンツを生成することができる。
(*2)「大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)」とは、大量のテキストデータを使ってトレーニングされた自然言語処理のモデルのこと。
(*3)「ChatGPT」とは、2022年11月に米・OpenAI社がたAIチャットボットサービスのこと。
(*4)Juniper Research Ltd「Conversational Commerce Market Summary 2022-2027」より
(*5)リクルートワークス研究所「未来予測2040」より


■ご参考情報
株式会社ブレインパッドについて
(東京証券取引所 プライム市場:証券コード 3655) 
本社所在地:東京都港区六本木三丁目1番1号 六本木ティーキューブ
設立:2004年3月
代表者:代表取締役社長 執行役員CEO 高橋 隆史
資本金:597百万円(2023年3月31日現在)
従業員数:535名(2023年3月31日現在)
事業内容:データ活用を通じて企業の経営改善を支援するプロフェッショナルサービス、プロダクトサービス

株式会社TimeTechnologiesについて
本社所在地:東京都港区六本木三丁目1番1号 六本木ティーキューブ
設立:2019年1月
代表者:代表取締役 CEO 関口 朋宏
資本金:17百万円(2023年3月31日現在)
主要株主:株式会社ブレインパッド 100%
事業内容:LINE特化型マーケティングオートメーション「Ligla(リグラ)」の開発と提供

●「Ligla」について 
 「Ligla」は、あらゆるLINE運用を自動化する“LINE特化型マーケティングオートメーション”です。顧客データと機械学習アルゴリズムを用いた配信シナリオ設計で、顧客ひとりひとりに最適なパーソナライズ・コミュニケーションを実現できます。


*本ニュースリリースに記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
*本ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。

以上

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